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18 家族の解放

誰もがある種の罪悪感(=ブロック)を抱えて生きています。
罪悪感があると、私たちは「豊かさ」や「受け取る」ことを拒み、何かを成し遂げようとしてうまくいきません。
例えばお金のブロックがあると、ブロックの分だけ裕福にはなれません。

ブロックはどこで生まれているのか。それはだいたいの場合において、家庭内で生まれています。
例えばお金のブロック。真面目でこつこつと働きつつ、お金に苦労した両親の影響で「お金を簡単にもらうこと」や「大金を稼ぐこと」を良くない行為、あるいは難しいことと思い込んでいます。

ではこの罪悪感(=ブロック)。どう解消したらいいのでしょうか。

家族に目を向けて考えてみましょう。
私たちは両親を助けるためにこの世に生を得ています。さらに言うと妹や弟というのは、常に上の兄姉を助けるために生まれてきます。
ですから私たちは生まれてくるだけで「価値」があります。もっと言えば、存在自体に価値があります。ところが、私たちは様々な家庭環境の中で、いろんな役割や仕事を担おうとします。

例えば父親が病気になって働けなくなり母親が仕事にでます。家庭内がお金のせいで困窮しギスギスしているかもしれません。長女はできるだけ親に迷惑をかけまいと欲しいものを我慢し、家事や兄弟の世話をするでしょう。アルバイトをして家計を助けるかもしれません。
妹はギスギスした家の中の空気を少しでも良くしようと、冗談を言ったりはしゃいでいつも明るく振舞います。弟は窮屈な家庭を何とか抜け出そうとしてわざと問題を起こし、家出をするかもしれません。
このように、子どもたちは自分自信の存在に罪の意識を感じて、何とか家庭を助けようとし、何かしらの役割を演じ始めます。そして本来の自分を失っていきます。

例えばペットの存在を考えてみましょう。ペットは家庭の中で自分の役割を演じようと努力したりしません。でもかけがえのない愛しい存在です。いてくれるだけで癒されます。私たちを成長させてくれます。本当は私たちもそうなのです。存在自体に価値があるのであって、自ら役割を演じる必要はないのです。

ただ「存在する」ことを選び、自分の中心に戻りましょう。そうすれば他の家族もそれぞれの役割を離れて「中心」に戻っていきます。
中心にもどれば長く続いた罪悪感(=ブロック)は解消し、ネガティブな人生のパターンは取り除かれます。

〜自分の中心に戻るためのエクササイズ〜

あなたが家族(生きている人でも亡くなった方でも)に対して深い恨みを抱いていることを書き出してみてください。

あなたは、その人の助けになり、その人を救ってあげるために生まれてきたのです。
ところが、あなたは本来の自分らしさを離れ、その人を助けようと必死で努力を重ねてきました。

例えば、お母さんがあなたに、自分の夢を託したとします。あなたは、その期待に応えるために本来の才能を犠牲にしてきたかもしれません。でも、いくらあなたが努力してお母さんの夢を叶えたところで、お母さんを本当の意味で救うことはできないのです。
それどころか、あなたはいつまでもあなたを認めようとしない母親を恨むようになってしまうでしょう。
あなたは、ただ自分らしく存在するだけでいいのです。
そのことであなたのお母さんは自分自信の人生に気づき、成長していけるのですから。

あなたの努力で家族を幸せにすることは残念ながらできません。家族を幸せに出来るのは、あなたの存在それ自体なのです。

恨みを抱くたびにあなたの人生が妨げられます。ですから自分のために、その人への恨みを進んで手放しましょう。それが自信の自由への道につながります。
恨みが芽生えた時に、あなたの本当の才能(天からの贈り物)は隠されてしまいました。
恨みを手放し、相手を許し始めると、あなたは自分の価値に目覚め人生が展開し始めます。
どうぞ自由になってください。

<項目>
1 心の秘密

2 あなたの価値
3 人生の目的
4 あなたが手にしているもの
5 前進
6 扉を開く
7 許す
8 感情を感じる
9 真実が自由をくれる
10 過去を手放す
11 受け入れる
12 ネガティブ感情は全て幻想
13 空想の人生を生きていませんか?
14 「傷つく」とはどういうことか
15 信頼
16 人生を実現する
17 心の姿勢が方向を決める
18 家族の解放
19 役割と義務感
20 家庭内の役割
21 コミットメント
22 権力争いを癒す
23 愛の仮面をつけた犠牲
24 献身
25 信じたままが現実になる
26 ストーリーを捨てる
27 親密さ
28 喜びを味わう
29 誘惑(代用品という罠)
30 パートナーシップ