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20 家庭内の役割

家庭内で演じていた役割が、あなたの人生を押しとどめている可能性があります。
家庭内での役割とはどんなものでしょうか。

もっともポピュラーなものとして
「英雄」「殉教者」「スケープゴート」「迷い子」「魅惑者(アイドル)」
などがあります。

「英雄」は家庭の光です。成績優秀とかスポーツが得意など、世の中での成功者であり勝者です。家族の誰もが尊敬し誇りに思う存在です。しかしこれは、自分が成功者になることによって家族を救おうとする行為であり、罪悪感から来る「役割」です。

スケープゴートは家族の問題児(犯罪、引きこもり)でいつもトラブルを起こします。これは家庭内のトラブルを全て肩がわりしようとする行為です。極端になると、警察などのお世話になり、自分自信が最悪の問題児になることで、家族内の本当の問題から目をそらさせています。

殉教者は、病気になったり問題(摂食障害、依存症など)を抱えている人。実はこれも、家族みんなの苦しみを一気に引き受け家族を救おうとして生じたものなのです。家族を救うために英雄に成ろうとしますが、それに失敗して自分が犠牲になるパターンです。

迷い子は、自分の存在が家族の邪魔になると感じ姿を消そうとします。家出をしたり家に寄り付かなくなったり、かなり若い段階で家を出て独立しようとします。

魅惑者(アイドル)は、家族のマスコット的存在。ユーモアで家族を楽しませます。しかしその根底には、ありのままの自分では価値がないので、家族を楽しませることで自分の存在価値を認めさせようという意識があります。

あなたやご家族はどの役割を担っていますか。これらがいくつか組み合わせになっている人もいるでしょう。

家族は各メンバーにそれぞれの役割を割り当て、家庭内のバランスを保とうします。しかし役割に没頭すればするほど家庭はうまく機能しなくなります。うまく機能しなくてさらに役割に躍起になる、という悪循環にはまります。

自分が変革しない限り、家族内の役割は一生ついてまわります。家庭内の頑張り屋さん(ヒーロー)は、学校や会社や社会の中でもやはり、しっかり者の頑張り屋さんの役割に没頭し、本当の自分の人生を保留にするかもしれません。
スケープゴートは家族を救うためにトラブルを起こす役に没頭しすぎて、自分の人生を棒にふるかもしれません。

家庭の役割を脱ぎ捨てましょう。あなたが役割から自由になれば家族の他のメンバーも自由になれます。まずはご自身の家族を振り返って、ご自分がどのような役割を担ってきたのか認識するところから始めてみましょう。

<項目>
1 心の秘密

2 あなたの価値
3 人生の目的
4 あなたが手にしているもの
5 前進
6 扉を開く
7 許す
8 感情を感じる
9 真実が自由をくれる
10 過去を手放す
11 受け入れる
12 ネガティブ感情は全て幻想
13 空想の人生を生きていませんか?
14 「傷つく」とはどういうことか
15 信頼
16 人生を実現する
17 心の姿勢が方向を決める
18 家族の解放
19 役割と義務感
20 家庭内の役割
21 コミットメント
22 権力争いを癒す
23 愛の仮面をつけた犠牲
24 献身
25 信じたままが現実になる
26 ストーリーを捨てる
27 親密さ
28 喜びを味わう
29 誘惑(代用品という罠)
30 パートナーシップ