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14 「傷つく」とはどういうことか

「傷」というのは、
①自分の欲求が満たされなかったという欲求不満の表れ、
②心の中で相手を非難するための復讐の行為、
③受け入れ難い何かに抵抗した結果 できるものです。

自分が抵抗し拒絶しておきながら、それを相手のせいにする、それが「傷つく」ということです。
相手に傷つけられたと思った時、それはあなたが自分自身を拒絶し、それを相手のせいにしている時なのです。

私は以前、自ら希望して行った部署で思うような仕事ができず、そのために病気になったことがあります。その時は仕事内容や環境(人や状況)のせいにして自分がさも被害者か犠牲者かのように振舞っていました。でも本当は、結果が出せない自分に失望し、そんな自分を否定していたことの結果でした。

恋愛ではどうでしょう?
付き合う前と後で彼の態度が180度変わってしまい「傷つく」こともあるでしょう。でもそれは、付き合う前は、私をちやほやと大事にしてくれた「彼の態度」が前提だからです。昔みたいに優しくして欲しいのに、最近ちっとも大事にしてくれない。どうしてなの?以前はあんなに優しかったのに、もう私のことなんて愛してないのかしら、もしや浮気か!?と。
でもそれは、彼があなたを傷つけようとした結果ではなく、彼が「私の期待」を満たしてくれないからと言って勝手に傷ついているのです。
相手の態度が気に食わなくて暗に相手を非難しているにすぎません。
もっと言えば自分自信を「大事にされない私」とみなして自分を拒絶しているのです。

小さい時の体験にもあることです。
小さくて妹も弟もいなかった時、お母さんはいつも優しくてそばにいてくれて抱きしめてくれた。でもだんだん大きくなって妹弟ができて、放って置かれるようになった。口を開けば「しっかりして」「ちゃんと妹の面倒を見なさい」と言われる。昔はなんでも買ってくれたのに。今は我慢ばかりさせられる。どうして?もしかしてお母さんの子供じゃないのかも!と。
お母さんは子供を傷つけようとしているわけではありませんよね。だけど子供は「自分の期待通りにいかない現実」に失望し傷つきます。「以前と同じように可愛がってもらえない自分」に抵抗しているのです。

実はこの小さい時の体験を私たちはずっと大人の体験の中でも繰り返し続けています。傷ついたと感じた時は、どうぞこの仕組みを思い出してください。被害者ぶるのをやめて、自分自信の本質をちゃんと肯定してあげる(他の誰かにやってもらうのではなく、自分でやるのです)、そして相手への期待や欲求を手放してください。
そしてこんな時こそ相手に献身的な態度を示してください
そうすることであなたの「傷」は本当の意味で癒されるのです。

<項目>
1 心の秘密

2 あなたの価値
3 人生の目的
4 あなたが手にしているもの
5 前進
6 扉を開く
7 許す
8 感情を感じる
9 真実が自由をくれる
10 過去を手放す
11 受け入れる
12 ネガティブ感情は全て幻想
13 空想の人生を生きていませんか?
14 「傷つく」とはどういうことか
15 信頼
16 人生を実現する
17 心の姿勢が方向を決める
18 家族の解放
19 役割と義務感
20 家庭内の役割
21 コミットメント
22 権力争いを癒す
23 愛の仮面をつけた犠牲
24 献身
25 信じたままが現実になる
26 ストーリーを捨てる
27 親密さ
28 喜びを味わう
29 誘惑(代用品という罠)
30 パートナーシップ