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27 親密さ

人生における大きな恐れの一つ、それは「誰かと親密になること」への恐れです。
「親密」とは表面的な仲良しではなく、心から繋がることです。

私たちは様々な感情を持っていますが、すべての根底には「愛」か「怖れ」しかありません。
愛はすべてのポジティブな気持ちの根源であり、ネガティブな気持ちの底には怖れがあります。
親密さは、もちろん愛から生まれるものです。

親密さを嫌う人などいるのでしょうか?誰でも「誰かと親密になること」を求めているに決まっています。
ところが実際、私たちは
①自分は、誰かと親密になるには不適切な価値のない存在だ(自己肯定感の低さ)と思ったり
②誰かと親密になることで「自分」を失ってしまうのではないか(犠牲になるのではないか)、という恐れを無意識に抱いてしまうのです。

親密さはロマンスではありません、ロマンスは相手に対する夢(妄想)が土台になっています。
親密さとは、相手と自分のありのままを認め本質を分かち合うことです。
親密さに対して前向きになることは、つまり人生にイエスというのと同じことです。
人生が前進し成長します。

カップルだけではありません。家族、友人、会社の同僚。そして家庭、会社、社会、仕事、自分自身に置いても親密さは生まれます。

友人に対して、「お金持ち」だから仲良くする、「ルックスがいいから」仲良くする、「セレブだから」仲良くする、というのは親密さではありません。彼氏が「かっこいいから」好き、「年収がいいから」好き、「スポーツマンだから」好き。今の会社が一流企業だから勤めている、給料がいいから勤めている、優しい上司が居て働きやすいから勤めている。

これらはすべて親密とは言えません。

いいところも悪いところも(本当は善悪も上下のないのですが)ひっくるめて受け止める。相手が、会社が、社会がどうあれ、そのものを受け入れ、つながり、一つになる。それが親密さの本質です。

一流企業に勤める彼氏が脱サラしてラーメン屋になると言ったら、別れますか?もしそうなら、それは親密な関係ではないのです。会社で評価されないから転職するのなら、それは会社とも自分とも親密ではありません。今いる職場で自分が評価されていようがされていまいが、親密になるという行為は「あなたと会社が一体となること」なのです。では一体になるにはどうしたらいいのか。

愛の心で相手(会社や仕事)に取り組むことです。向こうが自分に何もしてくれないと感じても気にしないことです。ただ、愛を持って相手に取り組む。ただ与え続ける。あなたの方が先に与え続ければいいだけです。そうすれば、あなたと相手との関係には信頼と天恵がもたらされます。問題は消え、新しいレベルの関係性がもたらされるのです。
(愛を与えるということは、相手の幸せを優先することであってエゴを押し付けるのとは違います。)

理想を描いて入った会社が、思っていたのと違う、期待はずれだ。入社した時は良かったけど、景気のせいもあり業績が傾いてきた。もうこの会社にいるのは恥ずかしい、さっさと出て行きたい。これは恐れから来る関係。
業績が傾いてきたけど、私は今この会社で何ができるだろう、この会社が世の中で幸せな存在になるにはどうしたらいいのだろう。会社の特徴を分析して、どうしたら社会に貢献できるか考え、そして仲間と共有し動く。そしたら、会社は息吹を取り戻します。
あなたの愛が会社を救います。家庭を救います。あなたが昔愛したはずの彼氏や夫は、その魅力を取り戻すのです。

これは相手を表面的に褒めたりおだてたりするのとは訳が違います。相手を問題ごと愛する行為です。それが親密な関係を築くということ。
嘘のような話ですが、あなたがただ愛を与え続ければあなたも相手も癒されます。問題は消え新しいステージが待っているのです。

<項目>
1 心の秘密

2 あなたの価値
3 人生の目的
4 あなたが手にしているもの
5 前進
6 扉を開く
7 許す
8 感情を感じる
9 真実が自由をくれる
10 過去を手放す
11 受け入れる
12 ネガティブ感情は全て幻想
13 空想の人生を生きていませんか?
14 「傷つく」とはどういうことか
15 信頼
16 人生を実現する
17 心の姿勢が方向を決める
18 家族の解放
19 役割と義務感
20 家庭内の役割
21 コミットメント
22 権力争いを癒す
23 愛の仮面をつけた犠牲
24 献身
25 信じたままが現実になる
26 ストーリーを捨てる
27 親密さ
28 喜びを味わう
29 誘惑(代用品という罠)
30 パートナーシップ